2021年4月13日火曜日

『文学論』を手軽に読む工夫

4月12日の朝日夕刊第2面。「凄腕仕事人」の記事の末尾、過去のカタログと引き出しに整理したネジ類の記述に感心した。これぞ「索引」の極致。「竹折さん」の頭の中の索引を後進のために見える化。示唆に富む。朝日新聞デジタルでスクラップしておいた。そのコピーはPC中に納めた。

***

今朝、メルマガ巻頭言原稿を最終稿とする直前に、記事テキストをiPhoneで読み上げ処理させてみたら、うっかり見逃していた記述ミスをひとつ見つけた。様々な角度でチェックすることは大事。こういう技は以前から(校正をしていたときに)知っていたが、きちんと応用しないといけない。

***

昨夜寝る前の読書。『はじまりの漱石』。面白い。

40頁。「文学論序」の耐乏生活のレトリックには注意深くあれ!と。実は栄養も取っていたし友人付き合いも活発だったのか。レトリックを針小棒大に解釈する、要するに誤解する我々読者がいけないだろう。

ともかく、『文学論』そのものも普通の本のように気楽に読み通してみたい。一方、気楽に読めないのは、『文学論』の論旨に関係しそうだ。文学を楽しみに読むだけでなく、文学は人間社会にとってどんな意味があるのか、留学中から研究したことを学生に講義したので、当時の学生だけでなく、いまの私も当惑する。しかし避けては通れない話題だ。このことのスケールを小さくすると、印象書評でなく、同種の本と相対的に比較したり執筆テクニックも問題にせよという議論にもなる。

『文学論』を少しでも読み進めるためには、ハンディな形態の本(電子図書)が必要。文庫本を買いたいが金がないので、Kindleで国会図書館の全集本を読むことにした。書き込みもなんとか出来る。従来から持っている全集本に書き込みをまとめても良い。Kindleなら寝床でも読める。

https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1883297


0 件のコメント: