こんなツイートを見かけた。
堀辰雄は私にとってもプルーストに心酔する導き手となった大好きな作家である
— 北條周作 (@konosekai1945) April 24, 2021
堀辰雄なら『美しい村』『かげろふの日記』など取上げるべき作品は多い
ここではプルーストについての短いエッセイ『フローラとフォーナ』や『プルウストの文體について』から抜書きしてみたいhttps://t.co/ITdUTTNZPc
このツイートで紹介されている高遠弘美先生筆の新聞記事中で引用されている「文学的散歩 プルウストの小説構成」を読んだことがなかった。青空文庫で探したら、すぐに見つかった。
読んでみたら、『失われた時を求めて』を理解する助けになりそうな、素晴らしい文章だった。堀辰雄の主要作品は学生時代から愛読したが、彼が小説を書く上でプルーストがこれほど重要な役割を占め、彼が本当にプルーストを愛読していたことが初めてわかり、感動している。
今後はプルーストも堀辰雄ももっと楽しんで読んでいきたい。堀辰雄全集がまた欲しくなってきた。
なお、いつもお世話になっているこのサイトによると、筑摩書房の「堀辰雄全集」の第3巻に、「文学的散歩 プルウストの小説構成」は収録されているようだ。とりあえず、図書館で調べてみる。
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全集と言えば、いま悩んでいるのが「斎藤茂吉全集」か「斎藤茂吉選集」のどちらを入手すべきか……である。座右において愛読するには新書版の選集が好ましい。しかし日記好きの自分としては日記も収録されている全集が欲しい。全集は置き場所に困りそうだ。折衷案としては選集を入手し、全集は日記だけ入手するという手がある。オンラインの古本屋であたってみるとどちらも手が出ない価格ではない。両方とも買うというのは、抵抗がある。
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全集を買うというのは、今後の読書生活のなかの多くの時間を費やすということで、年齢を考えると躊躇したくなることである。家族の反対意見も予想される。しかし、思い切って清水の舞台から飛び降りるのも悪くない。このようにいろいろ考えて悩むのも、読書生活の楽しみのひとつと考えたい。
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