2021年4月9日金曜日

「世界は索引で出来ている」……まだ仮説だがいずれ「証明」する

今度のAR(オンライン)定例会のお題は「推し」。私の推しは「索引」にすることにした。話す中身はもう出来ている。

https://hfukuchi.blogspot.com/search?q=%E7%B4%A2%E5%BC%95

ここから適宜抜き出して話せばいい。

などと考えながら起きて、小部屋にいく。昨日借りてきた山本貴光さんの『マルジナリアでつかまえて 書かずば読めぬの巻』を持っていって読んだ。すると、この本の後半に「とある蔵書のインデックス」という愉快な章があり、これはいい本を借りてきたと喜んだ。しかも巻末の「付録」に「私の好きな索引」とか「関連書」という記述を見つけ、もっと喜んだ。この付録2ページだけでもこの本(2000円)を買う価値がありそうだ。


付録に紹介されているのは、以下。

(1)『プラトン全集』(岩波書店)の「総索引」がすごい。

(2)『井筒俊彦全集』(慶應義塾大学出版会)と『ニーチェ全集』(ちくま学芸文庫)の索引もそれぞれの意味ですごい。

(3)アン・ブレア『情報爆発 初期近代ヨーロッパの情報管理術』(中央公論新社)には、ライプニッツが「最近、本が多くなりすぎて全部(!)読めない」と嘆いた話が書かれている😅。索引にも言及。

(4)ピーター・メンデルサンド『本を読むときに何が起きているのか』(フィルムアート社)が面白い。

(5)ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』(ちくま学芸文庫)も索引好きが読んで損はない。

(6)藤田節子『本の索引の作り方』(地人書館)はためになる。

(4)と(5)と(6)の本は早速iPhoneを使って図書館にアクセスし、予約済み。いながらにしてこんな芸当が出来るのも、世の中に「索引」システムが充満しているからだ。

今度は「世界は索引で出来ている」という命題を考えた。あとで、帰納法的に(ほら話的に?)証明したい。

電子書籍とページと索引の悩ましい関係の話が、本文にあり、これも面白い。プラトン全集には行ごとに「番号」がふってあって、この点で便利なのだそうだ。そういえば『ファウスト」にも行番号がふってあった。『ルバイヤート』にもあったっけ?

267頁に「書物に索引を付けない奴は死刑にせよ」という、警句が引いてある。バーナード・ショーの言葉であると伝えられているそうだ。

「バーナード・ショー 索引」でググって出てきたこのサイトは!!!

『【書庫】或いは、集藏體 archive』ここはすごい。

http://livresque.g1.xrea.com/

バーナード・ショーご本人も非常に面白い人となりの人物であるようなので、調べてみようと「全集」をKindle版で買う。90円くらいで安い。このDelphi Complete Worksには他にも多数の作家のものがある。安価で場所をとらずに立派な図書館が手に入るのかも。


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昨日からまた欲しくなった『齋藤茂吉全集 全36巻揃』が13,000円で、某古本屋サイトに出ているが、金は捻出できても置き場所が捻出できない(T_T)

日記だけ数千円で手に入れるか?

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