2022年6月27日月曜日

ともかくこの頃の読書は〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉を中心にめぐる

 先日、〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉の平台で行われた「どうぶつ会議」フェア。そのアイデアを思いついた棚主の方はもちろんケストナーの『どうぶつ会議』が頭にあったと思います。岩波書店から1954年に刊行された本は、子供の頃の愛読書だったと記憶しています。戦争に反対するという思想をこどもにもわかりやすく教えてくれるこの本は、戦後の名著であったし、この思想が現在軽視されているのは残念なことです。

そのケストナーの『終戦日記一九四五』が酒寄進一さんの新訳で今月、岩波文庫として出ました。『トーマス・マン日記』の内容と比べてみたくて、注文していたのが、本日届きました。読むのが楽しみでもあるし、怖くもあります。旧訳とも比べてみたく、図書館で高橋健二(!)訳も予約しました。

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単なる夏風邪(または孫と同じプール熱)という病気中なので、娯楽作品が読みたくて、これも〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉で入手した『神々の山嶺』(かみがみのいただき)は、上巻の半分まで読みすすみました。夢枕獏さんのストーリー展開が素晴らしいのですが、背景となっているエヴェレスト初登頂の謎にも不思議にひかれました。この謎の「魅力」を際立たせるのが、やはり、子供の頃に読んだ、

ジョン・ハントの『エヴェレストをめざして』(1954年 岩波少年文庫)

これも20歳のころの自宅火事で焼けてしまい、忘れかけていましたが、今夜、国会図書館デジタルコレクションで見つけました。

装幀はもっと地味だったかも

この頃ワクワクしながら読んだのが他に2冊あります。

『マナスル登頂記』(槇有恒他 1956年 毎日新聞社)と

『南極越冬記』(西堀栄三郎 1958年 岩波新書)。

後者は最近(2018年1月)に図書館で借りて読みました。

https://hfukuchi.blogspot.com/2018/01/blog-post_23.html?q=%E5%8D%97%E6%A5%B5%E8%B6%8A%E5%86%AC%E8%A8%98

『マナスル登頂記』と『エヴェレストをめざして』は、『神々の山嶺』のあと読み直します。

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今日は〈PASSAGE by ALL REVIEWS〉のお店番予定をまた代わっていただき、かかりつけ医にまた行って喉の炎症を直す薬を貰ってきました。早く直って欲しいが、ゆっくり読書ができるのは嬉しい。この機会にいつでも「ゆっくり」読書を楽しめるような境地を自分のものにしたいと思います。新しい本ももっと読みたいです。

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