2019年5月19日日曜日

高遠弘美先生の「『失われた時を求めて』を読む、語る」というイベントがあったので、行ってきた

南青山の「本の場所」という会場で、高遠弘美先生の「『失われた時を求めて』を読む、語る」というイベントがあったので、行ってきた。

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17時開場、18時開始だが、例によって早く着いたので表参道付近を散策。立派なマンションなど拝見してから、小腹がすいたので、駅に戻り、パンと紅茶をいただいた。割と美味しかった。


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18時開始。思ったより狭い会場だが、アットホームな雰囲気。先生もすぐにリラックスした様子で、朗読と詳細な解説をしてくださった。マドレーヌの表す意味など、まったく思いもつかぬ話題で盛り上がる。これだけ内容を読み解くには大変なご努力があったのだろうと推察した。早く、続刊の翻訳が読みたいなどと軽々には言えなくなった。他の方の翻訳に浮気するのでなく、もう一度、一巻から読み直すのがよかろう。

原書の初版本や、古い訳書、先生の兄上から「賜与」された訳本など、貴重な本も回覧して、見せていただいた。

終了後の質疑で、豊崎由美さん(主催側)が、プルースト以外のお薦め作家はと質問、その答えは「ロミ」(!)と「大デュマ」。ロミの翻訳はすでにあるが、もっとしてみたいし、大デュマの「モンテ・クリスト伯」も訳したいとのこと。プルーストの創作集(「模作と雑録」?)も訳したいともおっしゃった。

一応、楽しみに待つことにしたい。その前に「失われた時を求めて」を完訳いただいてからだが。

聴衆のなかに、古屋美登里さんや、佐藤亜紀さんがいらした。高遠先生に、おっしゃっていただいてわかった。

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最後に、会場の外の看板に先生がサインするのを見物して終了。個別にサインしていただくのより、洒落ている。


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楽しかった。すぐに帰途についたが、電車の中で、パーティー帰りらしい女性が、髪飾りとしてあざやかな生花をたっぷりつけているのを見て、おかしくなった。

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