2019年5月29日水曜日

『ユリイカ6月臨時増刊号 総特集*書店の未来』掲載の、由井緑郎さんの「絶望からはじめよう」を読んだ



昨夜注文しておいた『ユリイカ6月臨時増刊号 総特集*書店の未来』が午前中に届いた。12時間かからないうちに手にすることが出来た。Amazon恐るべし。駅の書店に行ったら見つからなかったので、一層Amazonの実力が目立ってしまう。

この『ユリイカ』の特集は上記のような、書店の行末を案ずる内容だ。ALL REVIEWSを一手に運営されている由井緑郎(yui696)さんの文章「絶望からはじめよう」が掲載されている。既存の書店の「絶望的」な状況を正しく認識した上で、今後の生き残り策を考えようという趣旨。ALL REVIEWSで今考えられている、ALL REVIEWS Unlimited(本を売るために有効な有名書評家の書評を定額で書店に提供するシステム)も言及の対象となっている。他にも高山宏さんの文章など盛りだくさんで、昨夜はAmazonでこの分野(雑誌・逐次刊行物)のベストセラーとなっていた。1600円なら安い。

新刊書が売れないというのが、現在の定説だが、自分の立場でいうと原因は収入が少ないから…につきる。現役で働いているときは毎月何冊か本を買っていたが、年金のみが収入となった今は、図書館で借りて読書するというのが普通になった。財布の紐が緩むのは、今回のようにどうしても読みたくなる本に対してだけだ。

そもそも良い本が作られることがポイントだが、良い本を知らせてくれるシステムが無いといけない。苦しい中でも本を買うことに意味を見いだせるような仕組み作り…ALL REVIEWSはそのための重要なツールと成りうる。と、考えてボランティアでお手伝いをしているわけである。

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先日、おめにかかった、泉麻人さんの本を一冊「借りて」きた。ノスタルジックでかつ面白そう。


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