2019年5月5日日曜日

後藤末雄のことを調べてみた

後藤末雄の略年譜。(慶應義塾大学学術情報リポジトリから抜粋)

明治19年 東京本所生まれ
明治43年 第一高等学校卒業 東京帝国大学文学部入学
     このころ小説家として出発
大正7年 『ジャン・クリストフ』飜訳
大正8年 永井荷風の推輓により
    慶應義塾大学文学部予科教員 フランス語担当
昭和6年 文学博士
昭和6年 フランス政府招聘による留学(翌年帰国)
昭和8年 『中国(支那)思想のフランス西漸』(博士論文を公刊)

昭和16年 ブーヴェ『康煕帝伝』訳
昭和26年 慶應義塾大学教授(語学研究所)
昭和37年 同辞任
昭和42年 心臓発作により死去 享年82歳

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国会図書館デジタルコレクションや、Google Scholarで見つけたものを読んでいると以下のことがわかってきた。
はじめ小説家として立ったが、飜訳に手を染め、フランス文学を研究することを追求するうちに、日本文学や中国文学を基盤として研究する必要を感じ、後に比較文学と呼ばれる分野を確立した。真摯な研究者としての立場を貫いた。教員としても、厳しい指導で知られた。
教員をしながら、東洋文庫に通いつめ、フランス留学でも国立図書館に日参して基礎文献を徹底的に読んだとされる。

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