2019年9月1日日曜日

「月刊ALL REVIEWS」ノンフィクション部門第8回『9条入門』への参加印象記

「月刊ALL REVIEWS」ノンフィクション部門第8回、ゲストは高橋源一郎さん。メインパーソナリティはもちろん鹿島茂先生。

今回読み解く本は、
加藤典洋さんの『9条入門』(2019年4月 創元社)
https://allreviews.jp/isbn/442230058X

加藤さんがなくなる直前に出版されたものだ。

実は、この本、図書館で借りっぱなしにしていて、昨日から読み始めた。ので、「はじめに」と「第一章 出生の秘密」しか読んでいなかった。

なので、お二人の話も全部理解できたとは言い難いが、第一章の要旨に関するものはわかった。憲法第一条以下の象徴天皇の件と第九条の絶対平和の追求とはセットで考えるべきで、マッカーサーの思惑がそこに凝縮されていること。

そして第九条までは、この憲法の「序文」に相当し、熱しやすく冷めやすい大多数の日本国民は、この「序文」をいままでの「天皇制」の「神話」の代替品の神話として、一夜のうちに信じた。熱狂的に信じた。

森有正先生が、「民主」とか「自由」を日本人は口先だけで「理解」しているとおっしゃったが、話の根幹は似ている。(これは私の感想。)

高橋源一郎さんは、加藤さんが書かずにしまった、9条の話の続きを、私が書くと言い切ったときには、80名いた聴衆の多くが感嘆しただろう。私も大いに楽しみにしたい。

その前に、『9条入門』を、最後まで読んで、自分なりに考えたい。森有正先生と小田実さんの対談『人間の原理を求めて』も、さっき出てきたので、読み直したい。

すると、学生時代に戻った気になるだろう。50年前に「日和る」ことをしないで、性急に就職しないで、まともに考えていれば、皆がそれをやっていれば、今の世の中はもっと(もちろん、良い方に)変わっていただろう。

原発反対運動とならんで、平和に関してもきちんと世の中の病んだ部分を認識して、そこを治療していれば…

これから、一歩ずつ確実に改革していかなくてはならない。

会場では最後に、「次世代に9条の話をどう教えるべきか」という質問が出たが、高橋さんはすぐには出来ないので一年以上のスパンで、粘り強く教えなくてはならない。まず「考える」ことから始める必要があるだろうとのお答えだった。

鹿島茂先生から紹介いただいた『小林一三日記(非売品)』(第2巻)は残念ながら、国会図書館にもない。
もう一冊紹介された『東京裁判への道 NHKスペシャル』は、近くの図書館で予約した。

他にもたくさんいいお話が聞けた。今回もできれば文字起こしして、皆が読めるようにしたい。話があれば文字起こしには協力させてもらいたい。

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終了後、受付など手伝った人への慰労会を開いていただいた。会場「東京堂」の近所の「古瀬戸」というギャラリー珈琲店で。皆、軽食とソフトドリンクなど頼んだが、私だけビールを一杯頂いた。

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実は11時半から、ALL REVIEWS御用達のラーメン店「覆麺」で、腹ごしらえしていったのだが、腹は空いていた。
日曜日特製のワンタン付きで頼んだ
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友の会の活性化のため、今日のような集まりの終了後に気軽な懇親会の必要がある、などの「建設的」話題も出たので報告しておく。

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