2019年9月22日日曜日

『読書欲・編集欲』(津野海太郎)を読んでから植草甚一さんの本を並べてみた



『読書欲・編集欲』(津野海太郎 2001年 晶文社)を読んだ。
津野流の「本とコンピューター」の話が主だが、植草甚一さんの回顧談も少しでてくる。
これは参考書。紙を消費するのは圧倒的に公務員なんだとか。
「編集者としての植草甚一」。『宝島』(『ワンダーランド』)の「重しみたいな役」を引き受けさせる。青山の事務所に専用デスクを設置したが、植草さんは最初に一回座っただけ。編集会議には出ないで、津野さんや高平さんが、プランを持って相談に行くと全部OK。「責任編集」。巻頭言で「がんばろう」と言ってくれた。あとは、『自伝』の原稿を渡してくれた。

本当の編集者としての植草さんを語るなら、戦前戦中の東宝社員時代の映画プログラム300点や、1950年代の創元社の「クライム・クラブ」シリーズを取り上げるべきだという。これは、個人的には少し追いかけてみたい。


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その件だけでなく、植草さんの事跡をもっと調べたくなり。手持ちの書籍を引っ張り出して並べてみた。


かなり、というか、亡くなった頃までの書籍は1冊を除き全部あると思う。1冊とは『外国の映画界』だけれど、これは「スクラップブック」に内容が収録されている。取り出しやすいところに、並べた。いい気持ちだ。これで安心していてはダメだが。

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