2019年9月30日月曜日

『ケンブリッジ帰りの文士 吉田健一』を読みながら漱石の苦闘も思い浮かべる

ご近所の工事現場。小規模だが賃貸の集合住宅ができる予定。

これは基礎工事のためだが、地面を面白い形に掘って、コンクリートを流し込もうとしている。迷路状になっているが、これを眺めた後、昼寝したら、この迷路に迷い込んで出られなくなった夢を見た。体は小さくなっていたのだろう。割と怖かった。寝る前に知人のお土産で大きな大福を食べたので、興奮したのかも知れない。


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『ケンブリッジ帰りの文士 吉田健一』(角地幸男  新潮社装幀室装幀 2014年 新潮社)を110頁まで読んだ。吉田健一がいかにして日本語で著述ができるまでになったかを描く。

11頁。書物の引用は間違っている方が本当だ。つまり、引き写すのでなく、読んで理解したもののほうが真実と言うに値する、とあった。なんだか、元気が出る話。
32頁。まず、英国のことを片付けるために、英国三部作を書いた。「英国の文学」、「シェイクスピア」、「英国の近代文学」。ナチュラルに英国文学を語ってしまうのがすごい。夏目漱石が愚直に「英国文学」と格闘したのとは大違い。後に、「東西文学論」、「文学概論」も書く。漱石も「漢文学」を書けばよかったのに。
自叙伝的な「交遊録」を読むべきだ。読んだが忘れているのかも知れない。
53頁。「余生の文学」に言及。これは明後日読む。
96頁。シェイクスピアは「大衆文学」を書いたのだとして、大衆文学の時評を書き始めた。

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明日からは、ハロウィン商戦だという構えで、消費税不況を乗り越えようとするスーパーの工夫は実るか?

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