2019年9月18日水曜日

『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』を読むと何だかほんわかとしてくる



『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』(ジェレミー・マーサー 市川英里訳 2010年 河出書房新社)を読み始めたら、思った以上の面白さで、一気に100頁を読んでしまった。
新聞記者上がりのカナダから来た若者が、カネに困って書店に転がり込む。ヘミングウェイよりもちゃっかりしたジェレミーは、それでも店主のジョージ・ホイットマンに、一晩で書いた「自伝」を認められて、店のスタッフ扱い(寝床と食事が提供される、給与は?)にしてもらう。与えられたベッドの周りは、「図書館」の書棚で、1万冊が手に取れるところにある。老いた店主は、とにかく「古典」を読めという。

この物語が出版されたのは2005年、ジョージ・ホイットマンは2011年に98歳で亡くなっているはずだから、相当な高齢。まだ、娘は登場して来ない。ジョージの父親ウォルターは真面目な人で、科学の教科書を書いている。Internet Archiveで読める。奇特な方は目を通してもいいかも知れない。


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この書店には2010年以降、何回か行ったことがある。ヘミングウェイがらみの観光地として。本を買うと、スタンプを押して貰える。

ジェレミーが泊まっていた場所には入ってない。タイプライターが置いてあるコーナーは見かけた。誰もタイプを打ってはいなかったが。

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