2019年11月22日金曜日

『パリ左岸』、林忠正、矢崎源九郎を読み、自分の次の10年の修業を思う

『パリ左岸 1940−50年』(アニエス・ポワリエ 木下哲夫訳 2019年 白水社)を読み始める。

ALL REVIEWS友の会のイベントでポワリエさんの話を聞いたあと、地元図書館にリクエストし、一ヶ月たって、やっと買ってもらった本。

ポワリエさんは若くてソフトな人当たりだったが、この本を読むと、筋金入りのジャーナリストだと感じた。英語で書かれたのだが、戦中戦後のパリの状況を客観的に(つまりエトランゼならこう見るだろうという書き方で)、しかし迫真力を持って書いてある。一気に50頁まで読んだ。普通50頁くらいまで読むと、この本は最後まで気合を入れて(あるいは入れられて)読み続けるのか、否かが判断できる。この本は気合を入れられる本らしい。ルーブルの美術品疎開の話がオモシロイ。

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今朝の林檎は、ジョナゴールド。紅い色が美しいが、気をつけないと、熟れすぎの実に遭遇する。今日のはまずまず。
林檎を食べたあと、兄から花梨がとどく。今後、ジャムを作って食べるのが楽しみだ。

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国会図書館で林忠正の資料を探した。見つけたのは、
「明治期の万国博覧会日本館に関する研究」という博士論文。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3092500

「肖像写真」(高岡市民読本)

パンフレット。この「パリ・イリュストレ」に日本文化を紹介している。


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青空文庫、一昨日の新着は、『ニルスのふしぎな旅』。訳者は矢崎源九郎で、この人は俳優の矢崎滋さんの父君。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001892/card58052.html
それはともかくとして、この本は子供の頃ワクワクしながら読んだ記憶がある。翻訳文は今読んでも全く古さを感じない。この文章術は真似してみたい。

そう考えながら、朝風呂で気づいた。60を超えて、フリーランスになったあたりから、第2の人生が始まったと考えるとまだ、10歳になったばかりだ。これからまだ10年は修行が続きそうだ。あせらず頑張りたい。20歳(実は80歳)くらいになれば、第2の人生で何をすべきか見えてくるだろうと。

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