2019年11月13日水曜日

『書架記』に限って言えば吉田健一はプルーストを評価していると思う

高遠・鹿島両先生対談ビデオの余韻はまだ続く。



(1)図書館で、『神曲 地獄編』(寿岳文章訳)を借りてきた。どこが高遠先生のお気にいったのかを推測するのが楽しみ。

(2)『七世竹本住大夫 限りなき藝の道』も借りてきた。本当は購入したいところだが、手元不如意に付き。

(3)『書架記』(吉田健一 1982年 中公文庫)のうち、「プルウストの小説」を読む。最後から、三番目の文章、「本は繰り返して読めるように書くものであり、兎に角プルウストはそれが出来る…」を読むと、吉田健一はプルーストを評価していたと思える。鹿島先生のおっしゃった、吉田健一はプルーストを評価していなかった、というご意見の裏付けも探してみたいので、もっと吉田健一を読み込まないと…。

(4)最後のほうで、スティーブンソンが少しだけ言及されたが、これはこの本を読まないといけなさそうだ。『乳いろの花の庭から』(ふらんす堂)。

(4)ビデオ視聴回数は700回を超えた。昨日のメールレターやTweetの効果があったと信じたい。

***

『量子の海…』は、貸し出し期限がせまったので、もう一度借り直した。
234頁。C. P. スノーの自伝小説『探求(The Search)』にディラックが登場する。ラザフォード研究所の内幕の暴露とともに。
236頁。父母の離婚の危機に、困惑。何も手を打たないが。
237頁。磁気単極子の理論。
246頁。1931年7月。父母は離婚に踏み切ろうとした。こんな愛のない家庭に育ったディラックが可愛そうだ。
248頁。サバティカルで、プリンストンに向かう。リヴァプールを7月31日に発つ。家族をほっておいて?プリンストンでの生活は優雅だった。
252頁。アンダーソンが宇宙線の霧箱実験で、陽電子らしきものを捉えた。

***

寒い一日。本来なら閉じこもって読書するところだが、Jの仰せ付けにより花の苗の買い出しのドラーバーを務める。ホームセンターを二箇所回った。

0 件のコメント: