2018年3月22日木曜日

「日本沈没」再読(前半)

 ようやく晴れてきました。

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 今朝、Twitterで、小松左京先生の「日本沈没」は超ベストセラーで版数も350近いという記事をよみ、また読んでみようとKindle版を注文。この版は説明図や写真も追加されており、昔より読みやすくなっている。



 朝から読み続け、半分まで来た。第二次関東大震災が起きたところまで。

 この本は昭和48年に出版されたらしいが、確かにインパクトが強かった。小松左京先生の書きぶりは、心理描写などより、テーマを大づかみに説明しながら、ストーリーをどんどん展開していく。痛快だった。

 その後、読み返したいと思っているうちに、本がどこかに「沈没」して行方不明。買い直そうと思っている矢先に、東日本大震災があり、読む勇気が出なかった。

 やっと、読もうという気になったのは、トラウマが回復したせいか。しかし、今回読んでいるとまた、恐さが増してくる。つい数年前の災害をわれわれはもう過去のこととして、忘れようとしている…としたら、それも恐い。

 首都圏直下型地震が起きたら、この本のように、数百万の人が犠牲になるかもしれない。それに懸命に対応する政府の高官達は、少なくとも今の方たちよりは気骨がありそうに、描かれている。

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 読んでいると、プレートテクトニクスやマントル対流の理論が出てくるが、このあたりも勉強したくなった。「グリーンタフ」という、(緑色)凝灰岩のことも出て来るが、この単語を教えてくれた、高校一年のときの地学の大池先生の顔も浮かんできた。地学の復習もして、放送大学の地球科学の講義ビデオも観てみよう。

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