2018年8月20日月曜日

字の上手い下手にかかわらず堂々と手書きで書くのが文士の条件

 「文字渦」(円城塔さん 2018年 新潮社)を読み始めた。雑誌連載で読んだときよりも読みやすかった。雑誌よりも距離を置いて読めるのが単行本の良さか。関連性がある短編の集まりなので目次で全体像がつかめるからか。と思いながら最初の短編「文字渦」を読んでみた。後の始皇帝である貴人に命令されて陶工が兵馬俑を作る。必ずしも始皇帝の言うとおりに仕事をするわけではないが結果は認めてもらう。



 ここまで読んだがここ2日の疲れが出て昼寝してしまった。

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 図書館に行き、予約後しばらくたった本を4冊借りてきた。「吉田健一」というムックをめくってみると、吉田健一のはがき等の筆跡があり、下手というと語弊があるが「親しみやすい」筆跡に心和む。



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 今朝は「旅のフランス語」を視聴。アヴィニョンの法王庁跡は単なる遺跡ではなく、夏場に仮設劇場を作って演劇フェスティバルをやると聞いて驚いた。秋には取り壊してもとの遺跡にもどす。フェスティバルは70年やっているそうだが私が一回だけ見た時にも仮設劇場の痕跡はなかった。こういうところに欧州人の粘り強さが出ていると思う。

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