2020年1月15日水曜日

『パピルスが伝えた文明 : ギリシア・ローマの本屋たち』(出版ニュース社)は楽しい本

昔の読書はどうだったのか、という興味で最近借りてきた本2冊。
『読むことの歴史 : ヨーロッパ読書史』(大修館書店)
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000002897513-00

『パピルスが伝えた文明 : ギリシア・ローマの本屋たち』(出版ニュース社)
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000003994091-00

どちらも面白そうだが、取り付きやすそうな後者から読み始める。著者の箕輪成男さんは2013年に亡くなっているが、東大出版会に勤務していたが後に出版学者となった。



129頁。前三世紀にアレキサンドリア図書館で初めて本のカタログを作ったのはカリマコスという人だそうだ。元祖カタログの分類内容は以下の通りだったとある。
1 叙事詩とその他劇以外の詩
2 劇
3 法律
4 哲学
5 歴史
6 修辞
7 医学
8 数学
9 自然科学
10 その他

134頁。ギリシア人は愛書家ではなかった。アリストテレスの蔵書は700冊。これ、意外。

140頁。キケロの手紙を見ると、アッティクスという出版者が登場する。商売としてでなく、キケロ他の本を出版していた。
142頁。アッティクスに近い人物を歴史の中で探すと、ウィリアム・モリスや本阿弥光悦、アルダス・マヌティウス、毛晉などが挙げられるそうだ。
このあたり追っかけてみたいところ。

多少飛ばし読みしながら、半分以上読んだ。

***

午後、YouTubeで『日曜美術館・長谷川等伯』を見た。先日、『松林図屏風』を見てきたので、この番組で言わんとしているところがよくわかった。本物の威力はすごい。
https://youtu.be/SLY9hoqqPBE

その後、車の点検とタイヤ交換。嫁入り前にきれいにしてやったという感じ。

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