2020年1月18日土曜日

『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』がテーマの月刊ALL REVIEWS対談は刺激的

今日のブログは、小学生の日記のようになるかもしれない。(いつもそうではないかという声も聞こえるが…)

朝は早起き。Jが早く出かけて、町内会の子供イベント(お汁粉会)の手伝いに行くためだ。

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居住している集合住宅の全体に関わる補修の件で、管理員さんと話す。今年理事の当番が回ってきそうなので、これがメインの仕事になりそうだ。やらねば、と思うと気が重いが、主導権をもってあたれば楽しくやれるかも知れない。と強がり。

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気晴らしに、予定外だったが、国会図書館に遊びに行くことにした。ソール・ライターの写真展とどちらにしようか迷ったが、雪も降りそうだし、ソール・ライターの得意写真の被写体、雪の中の人物になるのも一興かと屁理屈を付ける。なにより、国会図書館はコピー代以外はロハだ。安上がりにするため、昼食用のおにぎりも自分で作って持っていくことにした。

12時ごろ、国会図書館に到着。次の予定への移動までに2時間だけ時間がある。悪天候のせいか、いつもの土曜よりは空いている。

今回の目的は2つ。
(1)高遠弘美先生と中村真一郎大先生のかかわりの資料を探す。
その1。『中村真一郎読本』(水声社 2016年1月号)のなかの「遠望の先に 中村真一郎と私」のコピーを入手。
その2。『乳いろの花の庭から』(ふらんす堂 1998年)の実物を見る。コピーをもらう時間はなかった。造本がすばらしいので、また国会図書館に行くほうがいいかも。近所の図書館ではみつからない。
書誌:
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000002717708-00
序文は中村真一郎が書いており、高遠先生を木村蒹葭堂に例えている。これはすごいと思った。羨ましい評価。

(2)故ホゥゴー政子さんの英語学論文を二つ、コピーで入手。彼女は高校、大学のクラスメートだが、論文の一つを見ると、ケンブリッジにもいたらしい。そのとき、エリック・ホゥゴーさんと出会ったのだろうか。論文自体は英語学の専門的なもので、読んでは見るつもりだが、理解を超える。

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2時を過ぎたので、あわてて、月刊ALL REVIEWSの会場、西麻布のノエマスタジオに向かう。

到着は開演5分前。なんとか間に合った。今日は友の会会員以外にもたくさん観客がいらした。

課題本『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』は、かんたんに目を通しただけだったが、楠木さんと鹿島さんの話は明快だったので、助かった。「ビジネス書」はフランス文学書に対して「100分の3」の深みしかない、と楠木さんが冗談半分でおっしゃったが、そのせいではなく、やはりお二人の読みが深かったからというのが、正解だろう。





NETFLIXの戦略(戦術)は、顧客とのやりとりからビッグ・データを集め、「アルゴリズム」を駆使して、顧客へのリコメンドを強化するというもの。ライバルのブロックバスター社が金を使って話題作新作のビデオを大量に買い付けて、全国展開のビデオ店に配布するという、物量作戦をとったのに対し、旧作もリコメンドしリクエストの平準化をはかり、郵送することにより、倉庫の数が少なくてすむという、頭を使った作戦。
後には、顧客の喜ぶツボをおさえるような独自コンテンツも作り始め、これも大当たり。

現在はストリーミングでビデオを視聴させているが、その前からビジネスモデルとしては完成していると、楠木さん。鹿島先生の奥様もNETFLIXフリークらしい。

私も、NETFLIXではないが、数年前から連続モノのビデオドラマを、短期間に観る麻薬的楽しさに目覚めた。『HAWAII Five-0』や『高い城の男』、最近だと『ザ・グッド・ファイト』など、寝不足をいとわず数日で数十話を見る。途中ではどうしてもやめられない。

NETFLIXのサブスクリプションは無料お試し期間が昨年末廃止された。ベーシック800円、HD画面ならスタンダードで1200円なのだが、とりあえず一月くらいためしてみようかと思案中。どんなリコメンドが来るのかぜひ知りたい。

年金生活なので固定費を減らす作戦を実施中なので、ずっと見るとするなら、何か他を減らさねばならない。今日は不評だったケーブルテレビをやめるのが筋なのだが…はて…。

(ライブビデオを見直しながら書き足した、追伸 ここから。)
最初の方で、楠木さんが言及しておられた、もう一冊の「おもしろい」ビジネス書は、これ。
『SHOE DOG(シュードッグ)』(フィル・ナイト)
 https://www.amazon.co.jp/dp/4492046178/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_i6XiEb6DNBENM

課題本『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』の良さは、経営を(もっと言えば哲学を)、本当に「考える」ための題材となりうる本であるということ、と楠木さんはおっしゃる。なるほど!

楠木さんのオンラインサロン「楠木建の頭の中」(有料)
https://lounge.dmm.com/detail/2069/


楠木さんの新刊本。
『室内生活──スローで過剰な読書論』 https://www.amazon.co.jp/dp/4794971575/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_.qZiEbQBRZ41R


ライブビデオを見直した。この対談で述べられた内容を百分の一も理解してなかったことが、判明。冒頭で「小学生の日記」と書いたが、まさにそのとおり。これから、本も真面目に(楽しく)読んで、より深い理解に努めたい。NETFLIXへの加入はその後だ。

もう午前2時になってしまった。寝よう。(追伸 ここまで)


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帰ったら、お汁粉が待っていた。恥ずかしながら、美味い。



ついでに、国会図書館で食べた自作おにぎりの写真もあげる。(あげなくて良いという声も承知。)

とろろ昆布付き

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