2020年10月3日土曜日

『賢者たちの街』を読むと1938年のニューヨークに行きたくなる、言及されている多くの本を読んでみたい

『賢者たちの街』続きを読み出したら止まらず、午前中に読みおえてしまった。

277頁。
かつて1917年 米国第一次世界大戦参戦。物語の年、1938年 スペイン内戦 に義勇兵として参加する主人公の金持友人はクイーン・メアリー号の一等に乗って行く。彼は結局戦死するが、主人公に贈り物を残してくれた。

293頁。
送られる車の中でビリー・ホリディの「ニューヨークの秋」を聴く。ベラルーシからの移民ヴァーノン・デュークの作った曲。この時送ってくれたヴァルと後に・・・

ニューヨークの秋は、不思議な雰囲気なのだ。

296頁。
敏腕編集長からテストされ、ある作家の原稿への文体的な感想を求められる。ヘンリー・ジェイムズ風でなく、ヘミングウェイ風にすべきと答えて、合格。

303頁。
安らかに眠る友人を眺めながら、自分の寝姿をみたいと思う。このころはスマホがないのだ。

313頁。
1938年1月から始まったこの物語。まだ1年経っていない。もっと長く感じる。

320頁。
ソローを読む若者たち。

324頁。
子供の頃読んだ冒険紛語たち。『モヒカン族の最後』から『ロビンソンクルーソー』まで。

326頁。
「内に冷静さを秘めている」主人公。

328頁。
相手の読んでいる本にカードに書いた手紙をはさんでおく。

330頁。
ハリウッド俳優の恋愛事情にも詳しくなった編集者の主人公。

333頁。
ヴィレッジの古本屋、カリプソへ。恋人との待合せまでの暇潰し。

ジョージ・ワシントンの金言集を買う。

381頁。
コルビュジュの『伽藍が白かったとき』を読むとニューヨークがもっと好きになる。この本注文した。植草甚一のニューヨーク本も出して読んでみた。

404頁。
『大いなる遺産』も読み返すか。『自分だけの部屋』は最近読んだばかり。

悲しい物語は終ったが、差別に苦しむ若物の哀しみは続く。一部、映画『追憶』に通じるところもあった。ニューヨークも傷つきながら、存続を続けている。

同一著者の『モスクワの伯爵』(早川書房)も、明日読むことにしよう。そして、この本について、ネタバレOKの友人と語りあいたい。

書評はこちらに。

https://allreviews.jp/review/4980

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幸せな寝姿を見たいという話が出てきたが、孫の写真を見るとたしかに幸せそうだ。いつまでも見飽きない。

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