2020年10月4日日曜日

軟禁された『モスクワの伯爵』の友達は猫と子供


エイモア・トールズの『モスクワの伯爵』(早川書房)を読み始める。

昨日まで読んでいた『賢者たちの街』にくらべて、語り口が軽い。したがってこの本の方が売れたらしい。たしかに読んでいて楽しい。

革命後、銃殺はまぬがれたが軟禁ときまり、モスクワのホテル(それまでも住んでいた)の、スイーツから従業員部屋に移される。

35頁。
ロシアンブルー登場。この猫や子供が友だちになる。(カバーの絵を参照。)

37頁。
この狭い小部屋にふさわしい読物は、モンテーニュ、としゃれる。

45頁。
モンテ・クリスト伯。セルヴァンテス。ナポレオン。偉いところは、境遇の主人であること。奴隷ではない。

この主人公の方法はロビンソン・クルーソー。(なんでも自分でやる。部屋を「拡張」し、秘密の書斎を作る。)

50頁。
でも、モンテーニュを読んでいると眠くなる。

56頁。
立派だった口ひげ、「きれいさっぱり剃ってしまってくれ」彼は(ホテルの)理髪師にそう告げた。

68頁。
決闘名物。『オネーギン』、『戦争と平和』、『父と子』、『カラマーゾフの兄弟』

142頁。
クリスマス。例の猫のドロッセルマイヤーが片目で見守る中、プレゼントを…その後、『クリスマス・キャロル』を読む。

151頁。
ロビーで例の猫のクトゥーゾフ陸軍元帥の冒険を目撃。

165頁。
生まれ故郷ニジノ・ノブゴロドは林檎の産地と、仲直りした犬を連れた女優に打ち明ける。女優は漁村の出身。

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