2017年4月13日木曜日

『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』は面白い!

 面白いだけでなく空海に対する見方を拡げてくれそうだ\(^o^)/

 最近空海にハマったので、夢枕獏さん(このお名前もスゴイですが)の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の「巻ノ一」を、もちろん中古で注文してみた^^;

 その間、松本清張先生の『密教の水源をみる』を読んで、独特の調子で大師の虚飾をはぐ筆法に感心したり反発したりしていた。

 昨日夕方、夢枕さんの本(2004年 徳間書店)が届いたので、寝る前に読み始めた。すると、驚いた。全然読むのが止まらない。山本リンダ現象。



 さすがに、寝不足の用心で、200ページでやめたが本当は若い頃のように徹夜で読みたかった。ストーリーの語り口が秀逸。

 新本に近い状態で、1円で(送料は257円)出ていたのだが、理由があった。黒えんぴつの傍線書き込みが数か所。面白いので傍線箇所を調べたが、初歩的な場所に傍線が引いてあったのですこしがっかり。

 自分は赤えんぴつで、傍線を引くことにした。107ページ。

 「その空海の中に、様々なもの、時には互いに矛盾するものすらが、その矛盾を抱えたまま、同じこの男の内部に同居しているようなのである。智と野性。上品と下品。聖と俗。」

 空海の魅力は、まさにこの矛盾したところだろう。現代人はここに魅力を感じると思う。誰もがこの矛盾を抱えているから。

 この本は全四巻。まだ一巻しか手に入れていないので、残りも注文したい。単行本だとかさばるので文庫本で我慢するかなあ。大体1円です^^;

 昨日は快気祝いで天ぷら定食を、おごってもらった。家人にm(_ _)m

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