2017年9月29日金曜日

「エクソフォニー 母国語の外へ出る旅」(多和田葉子さん)は素敵に面白い

 二日酔い。じっとしていると眠くなるので、図書館(分館)に出かけた。先日本館の蔵書をこちらで受け取れるようにと、予約してある。

 スバラシイ天候だが、アタマはあまりはっきりしない。でも途中転びもせず、無事本を借りて帰ってきました。




 練習のため、ドイツ語付きで、ツイートしている。

 このうち、「エクソフォニー」(多和田葉子 2003年 岩波書店)を読み始めたが、素敵に面白い。ドイツで、ドイツ語を使って著述を続けている著者の、コトバをめぐるエッセイが秀逸だ。爽快な相対感のある文章を読んでいたら、潜在意識が、加藤周一先生の文章を思い出させてくれた。



 「続 羊の歌」(加藤周一 1968年 岩波新書)を引っ張り出して、ぱらぱらやってみた。フランスに行って医学とともに文学をやっているとき、アルバイトで国際会議の通訳をやったりしている時の回想の文章が、多和田さんのそれとよく似ている。

 一種突き放したような、ドライな物の見方と、言い回しがそっくりだ。




 「エクソフォニー」で紹介されている、クライストとその翻訳をした森鴎外。これでまた読むべき本のバックログが増えた(T_T)

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