2020年9月9日水曜日

荷風、露伴、鷗外がつながった

『荷風と東京『斷腸亭日乗』私註』(川本三郎)、ラスト。

488頁。
昭和20年3月10日。偏奇館炎上。日乗と草稿の入った革包のみを持って避難。蔵書が焼けてひときわ激しい炎が上がるのを見る。

ここは、自分にも火事の経験があるので、共感する。自分は、悲しいと言うよりも、虚しい気分だった。

489頁。
その後、各地を転々とするが、日記は書き続ける。

トーマス・マンを思わせる。二人共、日記を書くことにより平静を保てたのではないか。

490頁。
避難先でも、花に目をやり、本も買っている。

492頁。
岡山の古本屋で、菊池三溪の「虞初新誌」を買う。鷗外の影響だとか。フランス語の本も買う。

これだろうか?

494頁。
成島柳北を読む。「硯北日録」を写す。

以前の随筆に柳北の話が……

497頁。
文人趣味による日乗の文体。それが偏奇館炎上の後の荷風を支える。

502頁。
市川の地にも次第に慣れ、慰めを見つけていく。

507頁。
自炊。

508頁。
「葛飾土産」

510頁。
露伴も近くに住んでいた。「曠野評釈」を読む。露伴は昭和22年7月30日に亡くなる。80歳。告別式の門外で黙礼して帰る。

551頁。
中村眞一郎『永井荷風研究』(新潮社 昭和31年)https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000436017-00

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昨日行けなかった、相模大野図書館に行ってきた。炎天下。駅からの近道であった伊勢丹デパートの通り抜けが、デパート閉鎖でできなくなった。迂回する。駐車場や公園を通るが、なぜか、香港の九龍公園を思い出させる。

『断腸亭の経済学』、『鷗外・啄木・荷風 隠された闘い』、『歴史の風 書物の帆』、『摘録 断腸亭日乗』など借りる。

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帰って、シャワーを浴び、昼寝をしながら、『鷗外の坂』を読み進む。弟篤次郎の話が愛しい。

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