2021年8月26日木曜日

『振り子で言葉を探るように』に収められた書評は「奇跡」を思わせる

 https://music.apple.com/jp/album/bach/1452627720

エレーヌ・グリモーのこのアルバムは最高。

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起床前、仮想書評集全集を作るという途方も無いアイデアが下りて来た。

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朝読書。


堀江敏幸さんの書評集『振り子で言葉を探るように』を読む。

不思議な題名だ。「あとがき」を読むとその深い意味がわかる。この「あとがき」は図抜けた書評論となっており、この書評集の編集の凄さも語ってくれる。借りて読む本ではなく、手元で愛蔵すべき本だ。そして書評に対する「私見」はすでに書評集『本の音』に書いたともおっしゃる。

とりあえず借りる手続きをした。

それにしてもここにおさめられた書評たちを、堀江敏幸さんはどうやって書かれたのだろうか。人事を尽くして天命を待つ?書評自体がそれぞれ宇宙として存在している。どれだけ過去の読書の蓄積があり、どれだけ文章を彫琢したのか想像を絶するが、「書評集」としてその成果を手軽に読めるのは、奇跡のような気がする。気がするでなくて、奇跡そのものだ。

書評を読むことにより、自分ひとりでは不可能な読書体験ができるのは、不思議だし嬉しい。

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以下、「業務」用メモ。

当面ブログをもとにして「書評集を読む楽しみ」を作る。note記事化した。これはしばらくブラッシュアップして「仮想書評集全集」のマニフェストとなることを狙う。現状のものは公開note記事に使う。

「書評プロジェクト」の第一次レポートも書いた。明日見直した後、両者をチェックに回したい。

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