2017年10月1日日曜日

「懐旧録 サンスクリット事始め」(東洋文庫)はサンスクリットの参考書ではもちろんない

「懐旧録 サンスクリット事始め」(南条文雄 1979年 東洋文庫)を読了。



 前半はPCで読んだのだが(ジャパンナレッジ)、途中挫折。後半、明治9年からの九年間の英国留学以降を、図書館で借りてきて一気に読み終えた。最近のサンスクリット熱の影響もある。

 晩年に病を養いながら毎朝一時間、三年間かけて書いたもの。これだけでも凄い。書くことで命を繋いだ節も有る。

 サンスクリット語の具体的な話はないので、それを期待すると(私のこと)すこしがっかりする。しかしオックスフォードの梵語学の泰斗ミュラー博士など知りたい人物も登場する。森有礼の「豪傑」ぶりも愉快。

 日記や旅行記が好きなので全体としては非常に面白かった。

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 夜はNHK-TVで「人体」を観る。面白いが、人体の精巧さに驚嘆しつつその不調時の影響に怖さも覚える。


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