2017年10月31日火曜日

順風満帆なコルトーだが、ナチス占領という落とし穴がせまる

 1902年にはロマン・ロランの前妻、才女クロチルドと結婚。クロチルドは碩学(意味論)ミッシェル・ブレアルの娘でもある。ブレアルはテーヌやルナンの親友。学問にしか興味がない。コルトー家の仲良し家族はこの結婚には疑問をいだいていた。(114ページ)

 コルトーは伴奏者としても名を馳せる。そして、当時かろうじて残っていたサロンにも出入りする。(120ページ)

 1905年。古今最高のトリオ結成。コルトー=ティボー=カザルストリオは大成功。(123ページ)
 カザルスも研究に値する人物だ。

 ついにコルトーの「天職」が。エコール・ノルマル・ド・ミュジックを設立。女性の学生にも大人気。(138ページ)

 第一次世界大戦までは全世界を股にかけて演奏旅行。年に100回以上の公演はざらだった。プレイエル社は調律師つきで演奏地にピアノを送ってくれた。(150ページ)
 これはすごい贅沢な環境と言えよう。ピアニストの「天国」。

 戦後は米国での大成功が続く。もちろんドイツでの評価も高い。

 クロチルド夫人との間にはますます冷たい風がふき、別の女性がコルトーのそばにあらわれる。

 平和は短く、ナチスドイツの暗い影が迫ってくる。政治的には無色のコルトーは、音楽的にはワグナーも含めたドイツの音楽に深く関わっている。危険信号。しかしコルトーは何も気づかない。さあどうなる。



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 今日で十月が終わり、明日からは十一月。息子殿の引っ越しがある。本は読めそうもない。

 明日のブログは引っ越しの観点で「天国」を語りたい。

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