寒くて朝6時には布団から出られない。そのまま、昨日借り出した『トーマス・マン日記 1918-1921』を読み始める。
40代前半のトーマス・マンの書く日記の文章はみずみずしい、まだミュンヒェンに住み、メーディは生まれたばかり。たまたま世話をまかされて、おむつの替え方がわからなくて困っている。1918年9月は、第一次世界大戦が終わりかけているが、『主人と犬』という牧歌的作品を書く余裕がある。このあと、中断していた『魔の山』執筆を再開すべきと考えている。余裕のあるミュンヒェンでの生活がいつまでも続くと考えていたのだろう。外からのストレスがあまりかからない中で、作家はどう行動するのか。その意味で、この日記を読むのが楽しみになってきた。
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『ゲゲゲのゲーテ』(双葉社)を借りてきた。トーマス・マンの影響でゲーテをまた読みたくなり、そのきっかけとしてARの書評対象本のなかかからこの本を選んでみた。水木大先生のゲーテのへ評価はいかなるものか。これも楽しみ。なお「詩と真実」も借りる手配をした。(『ゲーテ全集 第10巻』。)
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