2021年1月5日火曜日

メルマガ巻頭言を担当し、誰でも読めるトーマス・マンに関して書きました

本日21時に出たメルマガ「週刊ALLREVIEWS」の巻頭言を書いた。以下の通り。


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今朝は6時に起きて読書する習慣を復活させた。

『トーマス・マン日記』を久しぶりに読む。12月29日以来はじめて。

1955年1月18日にアローザのホテル・エクセルシオールヘ赴く。静養のつもりだろう。ただし、マイミンガーのルター評伝やチェーホフは手ばなさない。1月23日夜からヴィールス感染(?)で発熱、血圧低下(140→90)。救急車で入院。ペニシリンで熱は下がった。血液検査や肺、頸椎のレントゲン撮影。原因は不明。2月6日に自宅へ戻る。


2月7日、キルヒベルク。
Kと正午通りを散策して登る。……本を献呈してくれたユルスナール女史の『エレクトラ』を読む。

2月8日。
ベッドで中世の僧院物語を読む。……マレンコフ辞任、ブルガニン元師任命。

2月11日、金婚式。
子供たちからのプレゼントで新しいニーコ(2歳のかわいいプードル)をもらう。

2月15日。
マダム・ユルスナール宛てに『エレクトラ』について手紙。

2月21日。
『クルル』の総革装版450部にサイン!

2月23日。
バイエルン(フランケン)でヴィールス流感が猖獗を極めている。数多くの死者。――注射に医者来訪。――ルター抜き書き。

2月24日。
ファンの手紙多数。『クルル』はしばしば病人の慰みに役立っている。

2月25日。
ルター抜き書き。エラスムスの手紙(を読む)。アイザク・スターンの演奏、チャイコフ
スキーの『ヴァイオリン協奏曲』、きわめて絢爛、成功疑いない。

残り90頁ぐらい。嗚呼。読み終えたくない。


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年賀状、今年受け取った分の返事は書き終えた。まだ15枚ほど残っているので、ご無沙汰の方にも書こうと思う。申し訳ない話だが、今になって、やっと毛筆に慣れてきて思ったような字が書けるようになった。普段の手習いが大切なのだろう。


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