2021年1月13日水曜日

トーマス・マンにとって第一次世界大戦とは何だったのだろうか

6時起きで、『トーマス・マン日記』を読む。

1918年10月。敗戦に向かってのドイツの状況をはらはらしながら「見守る」トーマス・マン。『非政治的人間の考察』はこの状況ながら売れている。その評判にも一喜一憂する。『主人と犬』を書き終え、校正中。この頃も「書きながら」Kに朗読してきかせ、效果を確かめている。

カトヤとKという表記を微妙に書き分けている。赤子(エリーザベト)を抱いてあやすのは得意だった。歯痛の日が一日。

早起きして午前中に仕事をするのはこの頃も同じ。一生涯勤勉に続けたのだろう。夜は音楽会へ。そして……

10月31日。
自分のヴァイオリンと楽譜を取り出して、(親友エルンスト・)ベルトラムと夕食まで演奏。

……『トーニオ・クレーガー』を思いださせる一節だ。

このあと、11月7日にはミュンヘン革命が起き、バイエルン王ルートヴィヒ3世が退位するのだが、トーマス・マン本人の境遇には大きな変化は訪れないような雰囲気である。


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「教養」とか「読書」とかについて考え始める。われわれはこれらに関する最後の世代ではないのか。分水嶺は1969年ごろか。

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