2021年2月12日金曜日

『プルーストへの扉』からは最初から教わることが多く読むのが楽しい

『プルーストへの扉』を本格的に読み始めた。この本は三部構成だ。つまり、「はじめに」のあとに、

第一部 マルセル・プルーストとはどういう人間だったのでしょうか

第二部 なぜプルーストを読むのでしょうか

第三部 そう、プルーストは読めない作家ではありません

が続く。

この後に、「訳者あとがき」があり、高遠弘美先生の力作の

文献目録

プルースト関連年表

本書に登場する固有名詞索引

が30ページに渡り、続く。

「はじめに」に書かれていること、が言い得て妙だ。

作者は自分の作品を大聖堂に喩えています。圧倒されるほど大きいのに、細部を見ると、この上なく精緻な彫刻が施されている建築物と言えばいいでしょうか。

これは素晴らしい言句で、プルーストがわからないという人には、わからない細部または建物の大構造を探れと言える。またわかったという人にはどちらをどうわかったかと尋ねればよい。それらの議論のきっかけになる。ここに目をつけた著者の慧眼に脱帽する。

もう一つ「はじめに」から引用する。

プルーストにとって、藝術作品というのは、藝術家固有の認識方法の力を借りてようやく入ることが許されるひとつの世界だ……

なのでわれわれが大聖堂にはいるには、プルーストのものの見方を素直に受け入れることが必要なのだろう。

第一部のプルーストの生涯の要領良い記述まで読み終えて、今日は本を閉じた。楽しみながら、考えながら、ゆっくり読まないともったいない本だ。

カバーを取り外して読んでいるが、本体の装幀も素晴らしい。



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片付けプロジェクト実績

(1)テレビラックの棚から、CD・DVDプレイヤーを取り外し、置き場所無いので、書斎(!?)の現用CD・DVDプレイヤーと重ね置きした。試しにCDを聴いてみた。もう一方のものとあまり変わりはない。SACDが聴けないのでマイナス一点。しばらく様子を見て処分を決める。

(2)テレビラックはかなり片付いたので、スピーカーコードなどを取り外すと同時に、新しい場所である壁際に移動する。今度の土日でやろう。


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