2021年3月14日日曜日

森有正の勉強を本格的に再開し失われた40年をぜひ取り戻したい

森有正関連の論文を少し読んでみた。

(1)「森有正著作目録」(高橋弘氏 1984年)

https://hokusei.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=584&item_no=1&page_id=13&block_id=21

完全な書誌は出版されていない。研究された方(小黒庸光氏)はいるようだが、私はそれはまだ未見だ。森有正全集も完全ではないとのこと。

(2)「森有正の生活概念」(辻直人氏 2019年)

https://wako.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=4678&item_no=1&page_id=13&block_id=55

なぜ、森有正はパリから戻ってこなかったのか。それを追求した好論文。パリにいなくても、篤実に仕事をする人にはその人の住む場所が「パリ」であるということも納得できる。ヘミングウェイの『移動祝祭日』を思いだした。

そして、「書くこと」がここで大きな役割を果たしていること、パリに行ってから森有正の著述の中心が日記や書簡の形をとったエッセイになることの意味もわかってきた。

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アランの『定義集』で定義された用語と森有正のエッセー集を照らし合わせてみるという、昔考えついた計画。

https://hfukuchi.blogspot.com/2014/04/blog-post.html

これを実現させようと思い、少し試しにやってみた。ここで困ったことに気付いた。電子書籍版の『エッセイ集成』が販売停止になっている。私はApple Booksで数年前に『エッセー集成 1』しか買っていなかった。『2』以降が今は入手できない。紙の書籍でやると、能率が非常に悪くなる。対策を考えなくてはならない。

2以降の電子書籍版が欲しい……

Amazonなどを見ると、森有正の紙版の著作そのものがほとんど絶版になっている。近所の図書館には数冊しかない。1976年に亡くなったのだが、この歳月は長かったのだろう。仕事にかまけて勉強を怠った私も良くない。この反省の上で「失われた時」をこれから取り戻す努力をしなくてはならない。

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