吉村昭の『海の祭礼』(文春文庫)を読み始める。先日の大河ドラマで知った、ラナルド・マクドナルドのことを知りたくて借り出したが、読み物としても一級品だ。
最初は、当時の異国船の来航状況一般。(私はこの記述はヴィクトル・ユゴー的に冗長でいらないと思った。)
19頁。
ストーリーが具体的になる。嘉永元年(1848年)一人の異国人が小舟で利尻島に漂着。アイヌの人々に助けられる。非常の場合なので、海に追い返すことはされず、保護の対象となる。
この異国人はすぐに日本の言葉を覚えようと努力をはじめる。
52頁。
現地の責任者が、異国人の名を尋ねてみると、「ラナルド・マクドナルド」と言った。「マキドン」と記録された。
80頁。
少し戻ったストーリーで、ラナルドは捕鯨船に乗り込み、日本近海へ向かう。捕鯨の描写は『白鯨』を思い出させる。
143頁。
松前藩により、マキドンは長崎へ船で護送される。
156頁。
通詞森山との出会い。森山はオランダ語の通詞だが、英語も独学していて、少し理解した。
今日は、163頁まで。
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