2018年4月22日日曜日

「物語の娘 宗瑛を探して」を読んだけど、堀辰雄を嫌いにはならない^^; なにしろ半世紀前からのファンなのだ

 「物語の娘 宗瑛を探して」をほぼ読み終えた。片山廣子と娘(宗瑛)は文学の心得はあったが、結局は上流階級の(俗人の)生き方を選ぶ。一方、芥川は自殺し、堀辰雄は文学と「心中」する。「トニオ・クレーゲル」の日本版みたいな事態になったわけだ。

 堀辰雄と芥川龍之介が主題なので、いろいろ彼らの著作の名前がでてくる。すると当然、かれらの著作が読みたくなってくる。

 とくに、「堀辰雄全集」(新潮社版 装幀が素晴らしいとか…)が欲しくなった。あー欲しい。古本屋のページを当たってみると3千円くらいで出ている。買える範囲ではあるが、置き場所も捻出しなければならない。要検討。

 堀辰雄の書棚の話題も出たので、写真を探してみた。あった。でも完成したのは本人が亡くなったあとらしい(T_T)

 堀辰雄は寝たきりになっても、奥様にあそこの棚の何段目の何番目の本をもって来てと命じていたらしいが、まあ、普通ですね。私もできる。

 芥川の短編をいくつか、「物語の娘」と併読。青空文庫で。「死後」など、恐いが(ので?)味わい深い。「三つのなぜ」(ソロモンとシバの女王の話)も。シバの女王は片山廣子なのだと川村さんは述べている。年上で知的だったと。



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 BGMはリヒテルのバッハ。味わい深い^^;

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 季節的には、「草枕」を読む頃かな、という義務感で「草枕」を読んだがおもしろくない。内的必然性(?)がないといけないね。

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 コタツをついに片付けた。もっとも、置き場所がないので、布団をしまっただけで、本体は座卓として引き続き使用する。下にものを押し込めるので、少しだが片付いた気がする。

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