2018年10月14日日曜日

ジョナゴールドは美しいりんご、酸味のきいた味を楽しみ、フジタの芸術哲学を考える

 今朝の林檎(そういえば、校正支援ソフトでは林檎と書くとそんな漢字を使うのはイカンと怒られる。)はジョナゴールド。岩手産。これは安かったが初物なのでサービスしてくれたのか、大玉だ。ジョナゴールドの実の姿は非常に美しい。さわやかな酸味。果肉は柔らかいので日持ちはしない。


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 「マロニエの花が言った」(清岡卓行さん)はやっと下巻に入った。フジタは収入が増え(薩摩治郎八からもらったパリ日本館の壁画代も含む)、税務署に目をつけられ、多額の税金を支払わざるを得なくなった。宵越しの金がなかったらしく、支払いを延期してもらって、日本に「凱旋」帰国し(1929年8月15日、マルセイユから香取丸にて)、展覧会や執筆で儲けようと考える。これには成功し、税金を完済。でも金は残らない。経済恐慌の不況の中アメリカで新たな仕事をしようと、太平洋をユキと一緒に渡る。。

 この時の講演で、彼の実践に根ざした哲学が語られているという。例えば同じものの絵を6ヶ月描く。数年後、またそのものの絵を描くと、自分がいかに成長したかを時間できる。また、絵を描くと楽しい。三日間ぐらいはそれを徹底的に見て楽しむ。その間に次に何を描くかがひらめく…

 すごくもっともな話と思う。ブログを書くのにも応用できそうだ。

 フジタの著書、「腕一本」には講演の話も載っていそうなので、図書館で予約した。

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 以前買っておいた、「Thomas Mann Diaries 1918-1939」の翻訳者、Richard Winston、Clara Winston夫妻の著書をInternet Archiveで見つけた。Richardが肺がんになったため未完に終わった「Thomas Mann : the making of an artist, 1875-1911」。現在(オンラインで)借りて読んでいる。あとがきにRichardの死をClaraが書いていて痛ましい。この夫妻の事跡はちょっと調べたい。とりあえずWikipedia


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