2019年7月2日火曜日

歴史的なSFを読むのは面白い



昔のSFを探して読むという最近の傾向。『日本SFこてん古典』で紹介された、佐藤春夫の「のん・しゃらん記録」を読んでみた。むちゃくちゃに怖くて面白い。佐藤春夫がこんな物語を書く人だったとは知らなかった。『ちくま日本文学全集』の中の物を読んだが、他の作品も読んでみよう。

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そして、『奇異譚とユートピア 近代日本驚異<SF>小説史』(長山靖生さん 2016年 中央公論新社)も論旨がはっきりしていていい。横田順彌をけなしているわけではない。横田順彌にはこの分野の開拓者としての功績がある。

『奇異譚とユートピア…』の第二章の『新未来記』と『後世夢物語』のことが気になる。同じ原本からの違う翻訳をした翻訳者のそれぞれの物語も。ここは調べ甲斐がありそうだが、深入りすべきではないのかもしれない。

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ダールの本3冊を返却して、次の3冊を借りてきた。
前畑秀子の本が2冊。ダールの子供向け伝記が一冊。

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