2016年11月15日火曜日

そろそろ本業(?)にもどろう

 「Leavittさんの小伝」をたたき台にして、彼女のことを調べていこうと2010年に思いついた。しばらくは不定期ながらブログを書いていた。天文学会にも入った。年会費8000円の準会員だけど。

Leavittの伝記とその邦訳版

彼女のことを知るための文献は極端に少ない。伝記が一冊だけ。とくに、日記や手紙がない。手紙はハーバード大に行けば、見せてもらえるだろうが、そこまで踏み切る勇気はない。個人的なことよりも、論文を読み込んで、学術的なことを調べるべきとも思った。

 そこで『現代天文学史』(小暮智一著、2015年、京都大学学術出版会)をよんで、背景知識を得ることにした。今年前半はこれにかかりきり。それなりに、星のスペクトルの知識や、天文アマチュアを含めた天文学者たちの業績はわかった。

 これからLeavittの論文で手にはいるものはすべて目を通す予定。今後報告します。

 個人的なことはやはり知りたい。なぜ彼女が金銭的には報われないにもかかわらず、情熱をたやさずに研究できたかをしりたいからである。彼女自身は、自分を語る資料を残していない。つまり宇宙の中の暗黒星雲。しかし、暗黒星雲の彼方に明るい星や星雲や宇宙があれば、影絵のように暗黒星雲は浮かび上がる。このような手法があると、中村真一郎先生が書いておられたような希ガス。

 このため、彼女をめぐるひとびとを調べて、5名ほどメモを作った。これを再開継続する。セシリア・ペイン=ガポシュキンのことを調べようと、彼女の自伝を買って読み始めたところで中断していた。これも再開いたします。

 頭が正常なうちに、なんとか目鼻をつけたい仕事である。

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