『トーマス・マン日記』を読む。
『クルル』を書くのは旅行中でもあり、相変わらず中断している。しかし、『クックック』の章を朗読して、喝采を受けているので、先行きは明るい。時間はかかるが、リスボンを離れる直前までを執筆するのはわかっているから。
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1952年10月12日、チューリヒ。
オープレヒトの葬儀。
10月13日。
同上、火葬。弔辞を述べる。
10月15日。
Kがロカルノの物件の検分に行った。
10月18日から21日までミュンヒェンヘ往復飛行機での旅行。シャウシュピールハウスで「クックック」の章の朗読。拍手喝采を受けた。10月23日から24日にはベルンへ。大学で『芸術家と社会』の講演。
10月29日。
本(なんの?)の校正が溜まつて山となる。
昼食後Kとエーリカと3人でキュスナハトの先のエルレンバハの家の検分に行く。好印象。9000スイス・フランで借りることにする。1933年アローザ以来の私の記録の時期における重要な記憶すべき一日。ミュンヒェンを去ってから19年。
11月4日。
エルレンバハの家で技師と会い、書斎の書棚の注文。
11月5日。
アイゼンハウアー当選ほぼ確定。(#この日の日記には書いてないがニクソンが副大統領で最悪。)
11月6日。
グレートとビービから電報。(荷物)運送の費用は約1200ドル。
11月7日。
スイス定住許可。ノーベル文学賞はモーリアックへ。
11月11日。
フランクフルトへ。ハウプトマン講演。その後、大学で「クックック」の朗読。
11月15日。
「へラルド・トリビューン」と「ヴェルトヴォッヘ」にクリスマス向けに三冊を挙げなければならない。このところ私は新しいものを読んでないのに。
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このあと、私も『クルル』の「クックック」の章を読んだ。以前は、長口舌にあきれたが、今回読んだらそうでもない。当時の科学の水準を調べて、トーマス・マンがどの程度科学書や文献を読んでいたか調べてみたくなった。
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ヴァーチャル・コワーキング・スペースに「行って」いるうちに、自分のPC環境全体もヴァーチャルな読書天国に編成しなおして見たいと考えた。試みにウインドウを並べ、iPhoneやiPadも全部開いて、読書天国を作って遊んでみた。以下の写真。
ウインドウは
(1)Gmail、Twitter、Facebook
(2)図書館蔵書検索、Amazon、国会図書館、Internet Archive
(3)ALL REVIEWS
(4)Slack
(5)ヴァーチャル・コワーキングスペース
iPhoneは
・メモ用のSimplenote
iPadは
・読書用でKindkeとiBooks
周辺にもちろん、物理的な本たち。
なかなかいいし、ヴァーチャル・コワーキングスペースが加わるだけで楽しさが倍加する。コタツの上に巨大なサイバー読書天国が出現した。
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