『トーマス・マン日記』を読む。
やや落ち着いた状況なので、少しとばす。
『クルル』を少しずつ書き、新しい家をさがす。家は近くの「砦のような」のが有力となる。モンテーニュを意識した?
1953年11月27日、エルレンバハ。
長篇小説を書き進める。リスボンの物語を書き終えたあと一巻が出来上がり、別の可能性に向かって自由に息をする休憩がとれると考えると、うれしい思い。午後、休息。夜、観劇。戻ってココア。エーリカと話す。諸新聞を(チャーチル、フランス、農民戦争とルターについて)葉巻をくゆらせながら読む。午前2時になってやっと明かりを消す。――澄みきった星空。
12月1日。
『クルル』第3部第10章書き終わる。きれいに仕上がった。これからは闘牛の場の第11章。すでにすぐざっと展望。
12月2日。
『クルル』第3部第11(最終)章を書き始める。これでこの巻は結びになる。
***
『74歳の日記』も読む。
170頁。
9月27日。
検査の結果、今回は心房細動はなかった。安心して詩をまとめる。
(# この先、著者流の「詩の書き方」が記述されている。リラックスして、心を自由にすると、自然に浮かぶのだが、長いこと頭の中で推敲する。このような記述ができるようになったのが、健康回復の証か。その後、講演と詩の朗読旅行も再開する。)
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